Program
2023.2.18 | 12:30–14:00
Talk / Round Table
Round Table: 文化的エコシステムを想像/創造する
Round Table: 文化的エコシステムを想像/創造する
小規模なギャラリー/スペースの台頭やSNSの浸透を背景に、いままで以上にアーティストが個人で作品を発信することが可能になった一方で、パブリックな美術館との距離は広がりつつあり、アートシーンにおいて二者を架橋する中間領域の弱体化が顕在している。またアートマーケットが活況を呈する一方で、展覧会のインストールやデザインはマーケットに即した「わかりやすさ」を要求されることが増えている。このような状況下において、美術館とアンダーグラウンドなシーンを架橋する”中間領域”を再興し、「わかりやすさ」だけに還元せずにシーンを耕していくことはいかにして可能なのだろうか。本トークではアートシーンにそれぞれ全く違う立場から携わる登壇者5名—藪前知子(キュレーター)、窪田研二(SNOW Contemporary)、佐塚真啓(奥多摩美術研究所)、岡崎真理子(グラフィックデザイナー)をむかえて、EASTEAST_が掲げる「文化的エコシステム」とも関係する新たな”場”の創造の可能性について議論していく。
小規模なギャラリー/スペースの台頭やSNSの浸透を背景に、いままで以上にアーティストが個人で作品を発信することが可能になった一方で、パブリックな美術館との距離は広がりつつあり、アートシーンにおいて二者を架橋する中間領域の弱体化が顕在している。またアートマーケットが活況を呈する一方で、展覧会のインストールやデザインはマーケットに即した「わかりやすさ」を要求されることが増えている。このような状況下において、美術館とアンダーグラウンドなシーンを架橋する”中間領域”を再興し、「わかりやすさ」だけに還元せずにシーンを耕していくことはいかにして可能なのだろうか。本トークではアートシーンにそれぞれ全く違う立場から携わる登壇者5名—藪前知子(キュレーター)、窪田研二(SNOW Contemporary)、佐塚真啓(奥多摩美術研究所)、岡崎真理子(グラフィック・デザイナー)をむかえて、EASTEAST_が掲げる「文化的エコシステム」とも関係する新たな”場”の創造の可能性について議論していく。
登壇者
Guest
窪田研二
(SNOW Contemporary)
中島晴矢
(アーティスト/ライター)
MES
(アーティスト)
佐塚真啓
(美術家・国立奥多摩美術館・株式会社佐塚商事 奥多摩美術研究所)
岡﨑真理子
(グラフィックデザイナー)
藪前知子
(キュレーター)
Kenji Kubota
Haruya Nakajima
MES
Satsuka Masahiro
Mariko Okazaki
Tomoko Yabumae
聞き手
Host
篠田ミル
Miru Shinoda
Round Table: 文化的エコシステムを想像/創造する
Round Table: 文化的エコシステムを想像/創造する
日時:
2023年2月18日(土) 12:30–14:00
会場:
科学技術館1F Welcome Area(エントランス受付裏)
参加費:
無料(受付にて入場チケットのご提示をお願いします)
参加方法:
事前予約不要
言語:
日本語
Date & Time:
February 18 12:30–14:00
Venue:
Science Museum 1F Welcome Area (behind the entrance reception)
Admission:
Free (Please present your admission ticket at the reception)
Advance reservations not required
Language:
Japanese
登壇者
Guest
窪田研二 (SNOW Contemporary)
Kenji Kubota (SNOW Contemporary)
MES (アーティスト)
MES(メス)は、谷川果菜絵(KANAE)と新井健(TAKERU)によるアーティストデュオ。 2015年に結成、東京を拠点に美術制作とパーティー演出の両輪で活動している。 レーザーを建物へ放つ<LASER WRI/LIGH-TING>シリーズなど、現代美術とクラブカルチャーの境界から社会を観測し、レーザーやサーモグラフィー、既存の環境を用いて演劇的・彫刻的アプローチのインスタレーションを制作。近年の主な作品発表の場に「惑星ザムザ」「TOKIWAファンタジア 2021」「Reborn Art Ferstival 2021夏」個展に「DISTANCE OF RESISTANCE/抵抗の距離」がある。
MES (Artist)
MES are Tokyo-based artist duo consisting of Kanae Tanikawa and Takeru Arai. Since forming in 2015, MES has been making art installations and scenographic direction at parties and music events.Their objective is to bridge club culture and contemporary art, by observing society from a peripheral position.As seen in the ‘LASER WRI/LIGH-TING’ series, where they shoot lasers at buildings, the duo makes frequent use of laser, thermography and existing surroundings to create sculptural and atmospheric installations by observing society from a peripheral position between club culture and contemporary art. Recent exhibitions include: “Planet Samsa”, “TOKIWA fantasia 2021”, “Reborn Art Festival 2021 summer”, and the solo show “DISTANCE OF RESISTANCE/teikou no kyori”
中島晴矢 (アーティスト/ライター)
Haruya Nakajima (Artist / Writer)
岡﨑真理子 (グラフィックデザイナー)
グラフィックデザイナー。1984年東京生まれ。慶應義塾大学、Gerrit Rietveld Academie(オランダ)卒業。neucitora、village®を経て2018年に独立、2022年REFLECTA, Inc.設立。現代美術やパフォーミングアーツ、建築などの文化領域に深くコミットしながら、
観察とコンセプチュアルな思考に基づいた、編集的/構造的なデザインを探求している。
デザインを担当した美術展には、ピピロッティリスト「あなたの眼はわたしの島」(京都国立近代美術館、水戸芸術館)、百瀬文「口を寄せる」(十和田市現代美術館)、NACT View 01 玉山拓郎「Museum Static Lights」(国立新美術館)、「とうとうたらりたらりらたらりあがりららりとう」(新宿歌舞伎町能舞台)などがある。
Mariko Okazaki (Graphic Designer)
佐塚真啓 (美術家・国立奥多摩美術館・株式会社佐塚商事 奥多摩美術研究所)
1985年静岡県生まれ。丑年。おうし座。長男。A型。右利き。2005年、武蔵野美術大学入学と共に上京。2009年、ムサビ卒業。2011年、青梅市に移住。2012年、「国立奥多摩美術館」を企画。2018年、「株式会社佐塚商事 奥多摩美術研究所」を設立。常に「美術」という言葉を考えている。1日8時間の睡眠を心掛けている。冬はガタガタ震え、夏はダラダラ汗をかき過ごしている。
Satsuka Masahiro (Artist)
1985年静岡県生まれ。丑年。おうし座。長男。A型。右利き。2005年、武蔵野美術大学入学と共に上京。2009年、ムサビ卒業。2011年、青梅市に移住。2012年、「国立奥多摩美術館」を企画。2018年、「株式会社佐塚商事 奥多摩美術研究所」を設立。常に「美術」という言葉を考えている。1日8時間の睡眠を心掛けている。冬はガタガタ震え、夏はダラダラ汗をかき過ごしている。
藪前知子 (キュレーター)
東京都美術館学芸員。2004年から2022年まで東京都現代美術館学芸員として、主に以下の展覧会を企画担当。「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、「山口小夜子 未来を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(2015)、「MOTアニュアル Echo after Echo 仮の声、新しい影」(2019)、「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」(2020)、「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する](2021)(以上、東京都現代美術館)。外部企画のキュレーションに、「Omnilogue: Your Voice is Mine」(2013、シンガポール国立大学美術館)や札幌国際芸術祭2017など。キュレーションの他に、雑誌等に日本の近現代美術についての寄稿多数。
Tomoko Yabumae (Curator)
Curator of Tokyo Metropolitan Art Museum. As a curator of the Museum of Contemporary Art Tokyo, she was in charge of curating the following exhibitions from 2004 to 2022. Shinro Ohtake Zen-kei Retrospective 1955-2006 (2006), Sayoko Yamaguchi: The Wearist, Clothed in the Future (2015), An Art Exhibition for Children: Whose place is this? (2015), MOT Annual 2019 Echo after Echo: Summoned Voices, New Shadows (2019), Eiko Ishioka: Blood,Sweat,and Tears-A Life of Design (2020), Christian Marclay Translating (2021) (at Museum of Contemporary Art Tokyo). She also curated Omnilogue: Your Voice is Mine (2013, NUS Museum, Singapore) and Sapporo International Art Festival 2017. Her writings on modern and contemporary Japanese art have appeared in a number of journals in Japan.
聞き手
Host
篠田ミル
東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。専門はメディア論、サウンド・スタディーズ。
また、yahyelのメンバーとしてシンセサイザー/プログラミングを担当する傍ら、コンポーザーとしても活動。多数のアーティストへの楽曲提供やプロデュースのほか、ファッションブランドのルックムービーや映画音楽まで幅広く手がける。
また、プロテストレイヴ、D2021といったイベントの企画・運営を通じて社会問題や政治参加に関するメッセージの発信も積極的に行う。
Miru Shinoda
東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。専門はメディア論、サウンド・スタディーズ。
また、yahyelのメンバーとしてシンセサイザー/プログラミングを担当する傍ら、コンポーザーとしても活動。多数のアーティストへの楽曲提供やプロデュースのほか、ファッションブランドのルックムービーや映画音楽まで幅広く手がける。
また、プロテストレイヴ、D2021といったイベントの企画・運営を通じて社会問題や政治参加に関するメッセージの発信も積極的に行う。