Program
2023.2.17 | 17:00–18:30
Talk / Round Table
Talk: 芸術/批評のカイロスとクロノス -批評が機能する『時』とは?-
Talk: 芸術/批評のカイロスとクロノス -批評が機能する『時』とは?-
アートワールドにおける「批評」の後景下が問題化されて久しい。批評が退けば退くほど、一方で批評の復権を望む声が高まるばかりだが、そもそも批評は芸術や社会に対していかなる可能性を有しているものなのだろうか。「レビュー」が氾濫する現代的な環境の中で、批評の自律性/自立性はどのようにして立ち上げることができるのだろうか。本トークでは、批評家の沢山遼、中尾拓哉、仲山ひふみを招き、批評と芸術の現在地点の概観から出発し、「時」をキーワードに「芸術」と「批評」の関係性を再考していく。
アートワールドにおける「批評」の後景下が問題化されて久しい。批評が退けば退くほど、一方で批評の復権を望む声が高まるばかりだが、そもそも批評は芸術や社会に対していかなる可能性を有しているものなのだろうか。「レビュー」が氾濫する現代的な環境の中で、批評の自律性/自立性はどのようにして立ち上げることができるのだろうか。本トークでは、批評家の沢山遼、中尾拓哉、仲山ひふみを招き、批評と芸術の現在地点の概観から出発し、「時」をキーワードに「芸術」と「批評」の関係性を再考していく。
登壇者
Guest
中尾拓哉
(美術評論家/芸術学)
仲山ひふみ
(批評家)
沢山遼
(美術批評家)
Takuya Nakao
NAKAYAMA Hifumi
Ryo Sawayama
聞き手
Host
篠田ミル
Miru Shinoda
Talk: 芸術/批評のカイロスとクロノス -批評が機能する『時』とは?-
Talk: 芸術/批評のカイロスとクロノス -批評が機能する『時』とは?-
日時:
2023年2月17日(金) 17:00–18:30
会場:
科学技術館1F Welcome Area(エントランス受付裏)
参加費:
無料(受付にて入場チケットのご提示をお願いします)
参加方法:
事前予約不要
言語:
日本語
Date & Time:
February 17 17:00–18:30
Venue:
Science Museum 1F Welcome Area (behind the entrance reception)
Admission:
Free (Please present your admission ticket at the reception)
Advance reservations not required
Language:
Japanese
登壇者
Guest
中尾拓哉 (美術評論家/芸術学)
美術評論家/芸術学。近現代芸術に関する評論を執筆。特に、マルセル・デュシャンが没頭したチェスをテーマに、生活(あるいは非芸術)と制作の結びつきについて探求している。著書に『マルセル・デュシャンとチェス』(平凡社、2017年)。編著書に『スポーツ/アート』(森話社、2020年)。監訳書にマシュー・アフロン『デュシャン 人と作品』(フィラデルフィア美術館、2018年)。主な論考に「リヒターと1960年代のマルセル・デュシャンの再評価」(『ゲルハルト・リヒター』青幻舎、2022年)など。「Shibuya Hikarie Contemporary Art Eye Vol.15 3人のキュレーション『美術の未来』」(渋谷ヒカリエ8 / CUBE 1, 2, 3、東京、2021年)、「メディウムとディメンション:Liminal」(柿の木荘、東京、2022年)をキュレーション。
Takuya Nakao (Art Critic / Art Studies Researcher)
Art Critic and Art Studies Researcher. Nakao writes criticism on modern and contemporary art, and in particular, explores the connection between living (or non-art) and creative practice through chess―a theme to which Marcel Duchamp was devoted. He is the author of the book Marcel Duchamp and Chess (Heibonsha, 2017) and Sports/Art (Co-author/editor, Shinwasha, 2020). Nakao also supervised the translation of Matthew Affron’s The Essential Duchamp (Yale University Press, 2018). Selected writings include “Gerhard Richter and the 1960s Reappraisal of Marcel Duchamp” (Gerhard Richter, Seigensha, 2022), among others. He has curated exhibitions including “Shibuya Hikarie Contemporary Art Eye Vol. 15: Curated by three figures ‘Future of Art’” (Shibuya Hikarie 8/CUBE 1, 2, 3, Tokyo, 2021) and “Medium and Dimension: Liminal” (Kakinokisou, Tokyo, 2022).
仲山ひふみ
批評家。1991年生まれ。主な寄稿に「「ポスト・ケージ主義」をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの絶滅に向かって──レイ・ブラシエ論」(『現代思想』2016年1月号)、「加速主義」(『現代思想』2019年5月臨時増刊号)、「マーク・フィッシャーの思弁的リスニング」(『web版美術手帖』2019年9月5日)、「ポストモダンの非常出口、ポストトゥルースの建築──フレドリック・ジェイムソンからレザ・ネガレスタニへ」(『10+1 website』2019年10月号)、「「リング三部作」と思弁的ホラーの問い」(『文藝』2021年秋号)。また、手売り限定の批評誌『アーギュメンツ#3』(2018年6月)を黒嵜想とともに責任編集。
NAKAYAMA Hifumi
批評家。1991年生まれ。主な寄稿に「「ポスト・ケージ主義」をめぐるメタ・ポレミックス」(『ユリイカ』2012年10月号)、「聴くことの絶滅に向かって──レイ・ブラシエ論」(『現代思想』2016年1月号)、「加速主義」(『現代思想』2019年5月臨時増刊号)、「マーク・フィッシャーの思弁的リスニング」(『web版美術手帖』2019年9月5日)、「ポストモダンの非常出口、ポストトゥルースの建築──フレドリック・ジェイムソンからレザ・ネガレスタニへ」(『10+1 website』2019年10月号)、「「リング三部作」と思弁的ホラーの問い」(『文藝』2021年秋号)。また、手売り限定の批評誌『アーギュメンツ#3』(2018年6月)を黒嵜想とともに責任編集。
沢山遼
1982年生まれ。美術批評家。武蔵野美術大学院造形研究科修士課程修了。2009年「レイバー・ワーク カール・アンドレにおける制作の概念」で美術出版社主催、第14回芸術評論募集第一席。著書に『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020年)。主な共著に、『絵画との契約―山田正亮再考』(松浦寿夫ほか、水声社、2016年)、『現代アート10講』(田中正之編著、武蔵野美術大学出版局、2017年)などがある。令和2年度、文化庁「新進芸術家海外研修制度」研修員としてニューヨークに滞在。
Ryo Sawayama
1982年生まれ。美術批評家。武蔵野美術大学院造形研究科修士課程修了。2009年「レイバー・ワーク カール・アンドレにおける制作の概念」で美術出版社主催、第14回芸術評論募集第一席。著書に『絵画の力学』(書肆侃侃房、2020年)。主な共著に、『絵画との契約―山田正亮再考』(松浦寿夫ほか、水声社、2016年)、『現代アート10講』(田中正之編著、武蔵野美術大学出版局、2017年)などがある。令和2年度、文化庁「新進芸術家海外研修制度」研修員としてニューヨークに滞在。
聞き手
Host
篠田ミル
東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。専門はメディア論、サウンド・スタディーズ。
また、yahyelのメンバーとしてシンセサイザー/プログラミングを担当する傍ら、コンポーザーとしても活動。多数のアーティストへの楽曲提供やプロデュースのほか、ファッションブランドのルックムービーや映画音楽まで幅広く手がける。
また、プロテストレイヴ、D2021といったイベントの企画・運営を通じて社会問題や政治参加に関するメッセージの発信も積極的に行う。
Miru Shinoda
東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。専門はメディア論、サウンド・スタディーズ。
また、yahyelのメンバーとしてシンセサイザー/プログラミングを担当する傍ら、コンポーザーとしても活動。多数のアーティストへの楽曲提供やプロデュースのほか、ファッションブランドのルックムービーや映画音楽まで幅広く手がける。
また、プロテストレイヴ、D2021といったイベントの企画・運営を通じて社会問題や政治参加に関するメッセージの発信も積極的に行う。