若手を中心としたアーティストコレクティブ。

zineの制作、写真を軸としたインスタレーションを展開し展覧会を開催してい る。

GCmagazineは、”写真の錯綜と当惑”というトピックを扱っている。コレクティブの アーティストたちは、写真が持つ規範への不満に取り組むための幅広い戦略を 提示する。これらには遊び心に満ちたアプローチから、親しみやすさへの新しい アプローチ、技術的な写真の限界まで、多種多様なアプローチが含まれている。

GC magazineは、独自の写真言語と評価基準を持とうとし、日常にありふれるふ とした行為がどれだけ写真的であるかを制作の起点としつつ、現代の写真を複 数の意味や文脈が絶えず交錯し再解釈され続ける多義的で不安定なメディアと して捉え、その「意味の錯綜」と「立場の不確かさ」こそを核心的な焦点=本質的 な感覚と見なし、ビジュアルの探究だけでなくそれを支える動機や行動、マテリアルの選択まで含めて写真を考え、あえて写真を複雑化するような構造を設計 して身体的行為を伴うプロジェクトとして展開するとともに、写真表現や展示形式 において無意識に受け入れられてきた「マナー」や「規範」(額装・サイズ・空間配 置・視線の高さ等)を一つひとつ解体し再構築していく一方で、今回のシリーズで は車という装置が写真における取捨選択と決定の瞬間を捉えることや本能的な 狩猟性を喚起するという意味で写真行為と強い親和性を持つため、私たちはそ れをカメラと同様に“身体拡張”の一つとして用いている。